相続人がたくさんいて相続人を把握しきれないとき、どうすればよいでしょうか。
当事務所では、約40人が相続人となる遺産相続を扱ったケースがございます。
人数が多くても、手続は同じです。
まず、戸籍を追って、相続人関係図を作成します。
その上で、各相続人に遺産分割をしたという手紙を送ることにより遺産分割をします。
遺産の譲渡
被相続人と疎遠になっている相続人がいることがあります。
さらに、相続人が、被相続人のことを全く知らないというケースすらあります。
このような縁が遠くなっている相続人については、10万円程度のハンコ代を支払うことで相続人の権利を買い取るという手法をとることが多いです。
ハンコ代は、遺産がいくらあるかによって決まります。
遺産が多い場合は10~20万円にもなりますが、遺産が少ない場合には1万円くらいのハンコ代ということもありえます。
「相続人の権利を買い取る」とは、例えば、兄:弟:妹=1:1:1で遺産を相続する場合で考えてみましょう。
兄が弟の権利を買い取った場合(もしくはもらい受けた場合)、兄:弟:妹=2:0:1となります。
したがって、兄は妹とだけ相続の話をすればよいことになります。
相続人の権利を買い取ることを遺産の譲渡ともいいます。
このように、他の相続人に遺産分割に協力してもらう手紙を送ったり、ハンコ代を支払い相続人の権利を買い取ったりして、遺産分割を進めていきます。
最も理想的であるのは、相続人全員にハンコ代を支払い、相続人の権利を全て買い取る方法です。
この場合は、遺産の手続はとても簡単になります。
相続人の権利を全て買い取れなかった場合には、他の相続人との間で遺産分割協議をして、遺産を分割します。
相続人が多数となる遺産分割の事件は、以下のような手続きを踏むことになります。
- 戸籍の収集
- 相続人関係図の作成
- 他の相続人との交渉
- 遺産分割協議書の作成
- 預貯金や不動産の名義変更
- 相続税の支払い
このような膨大な手続きと、縁がない、もしくは知らない相続人との交渉というとても気の重い作業があります。
相続人ご本人がこの作業を行うのは、かなり負担が大きくお勧めしません。
上記の手続きを全て行えるのは、弁護士のみです。
行政書士さん、司法書士さん、税理士さんでは一部しかできません。
また、相続人が多数となる事件を扱ったことのある弁護士でないと、スムーズに手続きを進められない可能性がありますのでご注意ください。
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