館林市 Nさん

叔母が亡くなって10年以上経ったある日、ある市役所から手紙が届きました。その手紙には、叔母の相続人代表者である私の兄が亡くなったため、叔母名義の不動産の固定資産税の納付書を送る、と書かれていました。

亡くなった私の兄は妻も子もいませんでしたので、私は兄の相続人に当たります。ですが、兄は遠方に住んでいましたし、自分の生活も安定していたので兄の財産を相続する気はなく、兄の相続について相続放棄の手続をしていました。

私には妹がおり、妹も同じく兄の財産について相続放棄をしていました。

一応、私は、妹に市役所から来た手紙のことを伝えました。私は叔母名義の不動産の存在を市役所からの手紙で初めて知りました。妹も同様でした。

どうして私のもとに叔母名義の不動産の固定資産税の納税通知が送られてくるのかよくわかりませんでしたが、元々相続人代表者となっている兄の相続については私も妹も放棄していましたので、特に関係ないだろうと対応しませんでした。

さらに数か月後、市役所からまた手紙が届きました。手紙には、叔母名義の不動産の敷地に生えている草木が道路にはみ出ているので、建物の所有者に適正な管理を求めるため、知っていることがあったら教えてほしい、と書かれていました。また、その通知には、私が叔母の相続人だと書かれていました。

私も妹も叔母の相続人であるとは到底思えなかったのですが、家族と相談した結果、一応専門家に相談してみた方がいいのではないかということになりました。そこで、兄の相続放棄の手続をお願いした司法書士さんに相談しました。すると、その司法書士からは、私も妹も叔母の相続人に当たること、また、もう相続放棄はできないので遺産分割協議をする必要があるとの説明を受けました。司法書士さんのお話を聞いて、私も妹も大変驚きました。

叔母名義の不動産がある市は私たちの住まいからは大変に遠く、仮に叔母名義の不動産を相続したとしてもとても管理ができませんので、相続はしたいとは思いませんでした。

どうにか相続放棄ができないかと思っていたところ、家族がインターネットなどで調べてくれ、上野弁護士であれば相続放棄の手続を引き受けてくれるのではないか、と提案してくれました。

上野弁護士に相談をお願いしたところ、上野弁護士は、出来る限りのことはやってみましょう、と相続放棄の手続を受けてくださいました。

上野弁護士は、私たちが叔母の相続人であることを知った経緯などを詳細に主張する書面を作成し、裁判所へ提出してくださいました。すると、裁判所から上野弁護士のもとにいくつか問い合わせがあったようで、さらに、上野弁護士は、私たちが司法書士さんに相談するまで叔母の相続人であるとわからなかった点などについて主張する書類を作って裁判所に提出してくださいました。

そしてこの度、無事に裁判所は相続放棄を受理してくださいました。

上野弁護士にお願いする前に相談した司法書士さんからは相続放棄はできないと言われていたので、上野弁護士から相続放棄が受理されたとご報告いただいたときは驚きとともに大変ほっとしました。

無事に相続放棄ができたのも、ひとえに上野弁護士のご尽力のおかげです。この度は本当にありがとうございました。

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